カテゴリー一覧

化粧品工場の次の一手 今注目のD2Cビジネスとは?

コラム記事

2021/07/28

化粧品業界のビジネスモデルは、メーカーが依頼した製品を工場が作り、完成した商品を小売店が販売するといったものが主流です。 大手メーカーがマーケットを牽引する化粧品業界ですが、そんな中、D2Cビジネスという新たな手法で顧客を集めるブランドがあらわれています。


これまでただ製造を担うだけだった化粧品工場が、D2Cビジネスを行うことで新しい発展の兆しを得ようとしているのです。 本稿では、化粧品工場の次なる一手であるD2Cビジネスについて、そのメリットとデメリットを解説していきます。


 


●D2Cビジネスとは?


Direct to Consumerの略称である「D2C」。


これは、代理店や小売店などの中間業者を通さず、製造から販売までをひとつの企業が一手に担うことを言います。


SNSの浸透とともに拡大してきているD2Cビジネスですが、中でも化粧品業界でD2Cビジネスを始める企業が増加してきています。


 


●化粧品工場とD2Cの相性


D2Cビジネスは消費者一人ひとりとダイレクトに繋がれることが特徴で、消費者の声を聞き、それを活かした独自の商品を展開できることが強みとなっています。


D2Cビジネスを運用する企業の多くは主にSNSでプロモーション活動を行い、消費者と近い距離感でコミュニケーションをとることでファンを増やしています。


「一人ひとりにあった」や「あなただけの」などパーソナライズされたアプローチが響く時代においてSNSを使った直接的なコミュニケーションは効果的です。


そして、パーソナルな悩みの多い化粧品業界では特にその傾向が強く、ゆえにD2Cと化粧品とは非常に相性が良いものだと言えるのです。


 


●化粧品D2Cのメリット


では化粧品工場のD2Cビジネスにおけるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。 大きく3つ紹介します。


 


1. 製品のこだわりをダイレクトにアピールできる


D2Cでは製造から販売までに中間業者をはさまないため、自社が伝えたいことをそのままアピールすることができます。 特にSNSを使ったプロモーションでは、化粧品開発秘話や消費者からどんな声があったのかなども表現しやすく、細かなこだわりを伝えやすいという点は大きなメリットと言えます。


2. 顧客と距離感が近くロイヤリティを獲得しやすい


D2CビジネスではSNSの活用など顧客の顔が見える距離でコミュニケーションが取れるため、一度ファンになってもらえると継続的に購入してくれる可能性が高いのが特徴です。 消費者にとっては、自分の声にブランド側が耳を傾けてくれ、それが製品に反映されていくという工程は魅力的です。 「一緒に商品を作っている」という気持ちにさせることで、ブランドへの信頼感を獲得することができるのです。


3. コストが削減でき高品質低価格を実現できる


D2Cビジネスでは中間業者をはさまないため、販売までに中間マージンを取られることがなく、ゆえに低価格で品質の高い商品を提供することができます。 化粧品業界では、パッケージや広告宣伝にコストをかけるケースも多く、そのために小売価格が値上がりすることも少なくありません。 D2Cでは価格コントロールも自社でできるため、広告費を最小限に抑え、材料費にコストをかけることで、高品質で低価格な商品を実現することができるのです。


 


●化粧品D2Cのデメリット


一方D2Cにはデメリットもあります。 大きく2つ紹介しましょう。


 


1. 集客のためのコストがかかる


小売店をはさまないということは、顧客ゼロの状態からスタートすることになります。


そのため、最初のハードルとしてブランドを認知させる必要があり、これには一定の初期投資が必要になります。 SNSを使って時間をかけてファンを作っていく、インフルエンサーを使い商品をアピールしてもらうなど、ビジネスが軌道に乗るまでの投資は一定必要になってくるでしょう。


2. D2Cの仕組み作りに時間とリソースが必要


これまで製造のみを担っていた工場では、顧客へ販売するためのノウハウやそれを実行するためのリソースは揃っていません。


 


そのため、それを構築し実行するための土台作りには時間と労力がかかります。 消費者はどんな商品を求めているのか、その声をどうやって集めれば良いのか、商品ができたらどうやってアピールすれば良いのか、販売手法はどうするのかなど、考えることは山積みです。


もともと集客・販売のプロではない工場がこれらをイチから始めなければならないため、簡単に成功できるものではないという点は認識しておきましょう。


 


●事業を発展させたいならD2C


D2Cビジネス自体は、簡単に成功できるものではありません。 しかし、これまで商品の製造だけを担っていた工場が、更なる事業の発展を考えた際にはD2Cビジネスは大きな打ち手のひとつになります。


SNSが浸透したことにより、消費者へ直接アプローチできる土台は整っています。 今は情報が簡単に入手できる世の中だからこそ、本当に価値あるものに対して消費者はしっかりと評価をしてくれます。


そして、D2Cビジネスで成功すれば、企業自体の認知度をあげることもでき、そこからさらに新しいビジネスチャンスへと広げることもできます。 化粧品製造で培ってきた技術をもとに、自社のブランドを構築し、 D2Cビジネスで新しいマーケットを開拓しにいきましょう。

この記事の関連記事

急成長する中国のD2C市場 導入における課題とTmallのD2C戦略を解説

EC市場として、世界最大の規模を誇る中国では、近年日本で加速…

EC市場として、世界最大の規模を誇る中国では、近年日本で加速…

中国D2Cブランドの成功事例|D2Cへの挑戦

日本において、D2Cブランドの市場規模は右肩上がりの成長を見…

日本において、D2Cブランドの市場規模は右肩上がりの成長を見…

海外でも大注目!米国における日本茶の動向について

海外でも注目されている日本茶。近年の健康志向ブームにコロナ禍…

海外でも注目されている日本茶。近年の健康志向ブームにコロナ禍…

デジタルギフトを効率的に活用するには?ソーシャルギフトキャンペーンのメリット

ビジネスシーンでも注目を集めている「デジタル・ソーシャルギフ…

ビジネスシーンでも注目を集めている「デジタル・ソーシャルギフ…

コロナ禍でどう変わる?ギフト市場の現状と今後

オリジナルのギフト商品をつくって販売したい、あるいは、企画開…

オリジナルのギフト商品をつくって販売したい、あるいは、企画開…

アップルのプライバシー規制強化からみるwebマーケティングの未来

アップルは、これまでプライバシー保護機能強化に関するアップデ…

アップルは、これまでプライバシー保護機能強化に関するアップデ…

Z世代とは? - 最近よく聞くマーケティング用語の解説 と 攻略方法

今、マーケティング界隈を中心に「Z世代」が注目を集めています…

今、マーケティング界隈を中心に「Z世代」が注目を集めています…

アパレルOEM製造業者検索時の注意点と【よろづくり.com】を工場検索にお勧めする理由

自社でアパレル商品の開発をしようと思い立った際に、生産の設備…

自社でアパレル商品の開発をしようと思い立った際に、生産の設備…

人気記事ランキング

広告表示エリア