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知っておきたい!【化粧品OEM】市場規模の動きは?

コラム記事

2021/12/21

EC・SNSの普及によりDtoCなどのモデルが台頭している今、新たなビジネス領域へ参入しやすくなっています。OEMを利用して化粧品を企画したり、化粧品のプライベートブランドの立ち上げを考えたりしている方は、どのような方針のもと進めていくべきでしょうか。


化粧品OEM市場の動向を把握し、事業にお役立ていただけるよう、矢野経済研究所などのデータをもとに化粧品OEM市場の動向について解説します。


 


●近年の化粧品OEM市場規模


近年の国内化粧品OEM市場は、2015年以降右肩上がりの化粧品出荷額に伴って成長傾向にありました。矢野経済研究所の調査によると、特に好調だった2017年、2018年の化粧品OEM市場規模は前年度比110%を超え、3,250億円に達しました。


しかし、2019年後半からは海外情勢の影響を受け、成長が鈍化してしまいます。2019年1月に施行された「中華人民共和国電子商務法(EC法)」や、2019年から2020年にかけて激化した香港の抗議デモによる小売り不況などが引き金となり、2019年の化粧品OEM市場規模は3,352億円と前年から3.1%プラスにとどまります。


そこへ2020年前半に新型コロナウィルス流行が本格化したことにより化粧品の需要が落ち込み、化粧品OEM市場規模も前年から6.3%マイナスの3,140億円で減少に転じました。


2021年度の化粧品OEM市場規模についても減少が考えられますが、2021年後半からはワクチン接種が進むことで需要の回復が期待されます。今後の化粧品OEM市場について、2025年度には2020年度から4%プラスの3,152億円になると同社は予測しています。


出典:『2020年版 化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略』『2021年版 化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略』/株式会社矢野経済研究所


 


●日本の化粧品OEM市場を支えるアジア諸国の需要


新型コロナウィルスの打撃を受けている化粧品OEM市場ではありますが、近年の成長の要因は海外、特にアジアからの需要にあります。アジア諸国において日本製化粧品の人気は高く、日本の化粧品市場規模は米国、中国に続き、第3位です。


 


1.好調なインバウンド・アウトバウンド需要


海外からの需要は以下の2つに分けられ、新型コロナウィルスの影響を取り除けばいずれも概ね好調といえます。


<インバウンド需要>


訪日した観光客のお土産購入、海外ソーシャルバイヤーの買付などが、インバウンド需要に当たります。


2017年、2018年にピークを迎え、2020年の新型コロナウィルスで需要が喪失されました。


<アウトバウンド需要>


海外での現地消費に伴う輸出や、オンラインでのグローバル取引である越境ECでの需要を指します。


2015 年頃から中国への輸出が大きく伸長し、2016 年には初めて輸出額が輸入額を上回りました。


 


アウトバウンド需要は新型コロナウイルス感染症の流行下においても好調で、2020 年には輸出額が過去最高額を記録、2016年の倍以上に成長しています。


 


2.最大は中国市場


日本のOEM化粧品市場にとって重要な海外の需要ですが、化粧品輸出について経済産業省が公開しているデータによると、90%以上はアジアが占めています。特に中国は全体の50%以上と最大の輸出相手国で、ついで香港、韓国と続きます。


中国における日本化粧品の輸入額は、2010年度の31万USドルに対し、2019年度は371万USドルと10倍以上のめざましい成長を遂げています。中国をはじめとしたアジアからの需要が伸びている背景として、ECの拡大や、SNSによる口コミが要因と考えられています。


中国の消費者を対象としたアンケートでは、「日本から越境EC で購入した製品/購入したい製品」のいずれにおいても基礎化粧品が 1位を獲得しています。


中国の需要は、今後も日本の化粧品OEM市場を大きく左右する要素となるでしょう。


 


3.アジア圏ではスキンケア需要が大きい


アジア圏における化粧品の需要の特徴は、欧米と比べて著しくスキンケア需要が大きいことにあります。


独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)によると、


・スキンケア
・メイクアップ
・フレグランス
・ヘアケア
・メンズ


の製品カテゴリー別に各国の需要を調査すると、欧米では差が少ないことに対し、日本も含めアジアではスキンケアの市場が5割を超えます。


『2020年版 化粧品受託製造・容器・原料市場の展望と戦略』(株式会社矢野経済研究所)によると、日本の化粧品OEM市場でも、スキンケアの比率が4割を超えており、ファンデーションやアイメイク、口紅などのメイクアップ製品が減退した2019年にもスキンケア市場規模は66億円増加となりました。


化粧品需要の親和性が高いことを強みに、日本の化粧品業界は今後、アジア市場に焦点を当てた展望が予想されるでしょう。アジア諸国には経済的に発展途上の地域も多く、化粧品への現状は化粧品市場規模が小さい場合も伸びしろの大きさが期待されます。


 


●海外進出サポートのあるOEM企業を探すなら「よろづくり.com」


化粧品OEM市場は、新型コロナウィルスの影響を受けて不振になっているものの、今後もグローバルな取引により成長していく見通しです。


海外進出を検討する余地は十分にありますが、煩雑な手続きなどの参入障壁が大きいことが課題になるでしょう。その場合、化粧品の製造を依頼するOEM企業が海外進出のサポートも対応している場合があるので、利用するのがおすすめです。


OEMに特化したBtoBのマッチングサイト「よろづくり.com」は、海外進出サポートのあるOEM企業を検索できるほか、得意な製品カテゴリーでも検索が可能です。発注企業は無料で登録ができるので、気軽に希望条件を登録してみてはいかがでしょうか。

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